Takuya(CVLTE) SPECIAL INTERVEW(後編)
8月 27, 2024
ネクストブレイクを期待されているオルタナバンド、CVLTE(カルト)。ハイブリッドかつダークなバンドの音楽性を、型にハマらないプレイスタイルで支えるギタリスト、Takuyaのインタビュー。その後編となる今回は、直近の活動や今後の目標についても語ってもらった。
日本でしっかりと受け入れられた上で、それをステップに海外に行きたい
― Takuyaさんはギターを選ぶ時に見た目を重視しているとおっしゃっていましたが、こういう見た目が好きというのはあるんですか?
いろいろありすぎて、こういう見た目が好きっていうのは難しい。好きな女の子のタイプと似ているというか、こういうタイプの女の子も好きだし、それとは違うタイプの女の子も好きだし、“どういう女の子がタイプなんですか?”って聞かれるとわからないけど、この子が好きなんだっていう(笑)。一目惚れしちゃうというか、何かピンと来るというか、そういう感じなんですけど、見た目だけじゃなくて弾きやすさも大事なんですよ。弾きづらいギターも慣れれば弾けるとは思うんですけど、ギターを持ち替える時に違和感ってどうしてもあって。それを感じるのが嫌なんです。だから、弾きやすさも見た目と同じくらい重視しているんですよ。
― ところで、エレキギターを弾き始めてからは、前回お話に出た「弾いてみた」動画を見ながらどんな練習をしていましたか?
エレキギターを弾き始めた当初は、それまで弾き語りしかしていなかったからコードしか弾けなかったんですけど、そこからいわゆる単音弾きをできるようにするために最初はドレミファソラシドですよね。それをいろいろなスケールで弾けるようになったら、別の例えばペンタトニックスケールを覚えて、本当に初歩的なところから暗記して弾けるように練習していました。クロマチック奏法とか、今思うと効果があったのかわからないですけど、そういうのも一生懸命やっていました。動かしづらい薬指と小指をどうにか分離させたいと思って、クリックを流してテレビを見ながら反復練習をやって、それと並行して簡単なバンドの曲もコピーしました。ただ、コピーする前は絶対に基礎練をやりましたね。基礎錬せずに曲を弾こうとすると(指が)硬い気がして。基礎錬をやってからだと上手く弾けるような気がしました。だから、基礎錬は今も続けています。
― バンドの活動についても聞かせてほしいのですが、現在、レコーディングの真っ最中だそうですね?
はい。いつリリースするかはまだ決まっていないんですけど、新しいアルバムのレコーディングをやっています。
― 話せる範囲で構わないのですが、どんなアルバムになりそうですか?
僕らのアルバムは毎回コンセプトがあるのですが、今回もまた全然違うコンセプトで新しいものができると思います。いろいろなジャンルの曲が聴けると思うけど、今回はジャンルで括るのが難しいんですよ。
― それと並行してライヴもやっていくと。
はい。8月18日に〈SUMMERSONIC 2024〉の東京公演に出演して、その後、11月から〈tYpe V tour〉と題したツアーが控えているので、今はそれに向けていろいろ作戦を練っているところです。ツアーファイナルの12月6日(金)Zepp Shinjukuを含め全国5大都市でやらせてもらいます。
― どんなツアーにしたいですか?
個人的にはちょっと変わったツアーにしたいというか。決められたセットリストをそのままやるだけではなくて、何か一風変わったことをしたいなと思ってはいますけど、どうなるか。いわゆるライヴの王道的な楽しみ方ももちろんですけど、CVLTEにしかできない別の面白さも付け加えられたら楽しいだろうなと思っています。
― CVLTEはすでに唯一無二と言える独特の世界観を持っていますが、これからどんなバンドになっていきたいと考えていますか?
これは僕個人の意見ですが、僕らがやっている音楽って今の日本ではまだ万人受けするものではないというか、簡単に言っちゃうとちょっとわかりづらいと思うんですよ。でも、こういういろいろなジャンルが混ざっているような音楽を日本の人たちにももっと知ってもらって、今はまだわかりづらいものかもしれないけど、“こういう音楽っていいよね”ってみんなに言ってもらえるようなものにしたいですね。万人受けするものが流行るのは当たり前のことだけど、まだ確立されていないものが世に広まるほうがカッコいい。だから海外にも行きたいですけど、逆輸入ではなくて、日本のバンドとして、日本でしっかりと受け入れられた上で、それをステップに海外に行きたい。もちろん同時進行でもかまわないけど、まずは日本の人たちにしっかりとCVLTEの良さを知ってもらうためにやっているところが僕はありますね。
― 最後に、ギターを始めたばかりの人やこれからギターを始めてみようと思っている人にアドバイスをお願いします。
見た目のカッコいいギターを買ってくださいということに尽きますね。初心者っていろいろと迷うと思うんですよ。“音はこれで大丈夫なのか”とか。でも、ギターをしばらく弾いてみないと音の良し悪しなんてわからない。それよりもまずは弾くことが大事だから、それに直結するのはやっぱり見た目だと思うんですよ。部屋のど真ん中に置いて、カッコいいって自然と手が伸びるような見た目が一番いいと思っているんです。だから、音の良し悪しは置いておいて、まずは見た目のカッコいいギター、弾きたくなるギターを買ってください。
PRO PLUS SERIES SOLOIST™ SLA3Q
CVLTE
メンバーはaviel kaei(Vo)、Takuya(Gt)、Fuji(Ba)、HAL(Dr)。2018年に本格的に活動を開始。あらゆる音楽ジャンルをクロスオーバーさせるハイセンスな楽曲、独特でダークな世界観が国内外問わず若いオーディエンスたちの心を捉えており、3月にリリースされたメジャー1stアルバム『DIGITAL PARANOIA 2052』では多彩な海外アーティストとのコラボレーションを実現。6月12日にニューシングル『smileY:)』をリリースし、8月には〈SUMMER SONIC 2024〉にも出演。11月から5大都市ツアー〈tYpe V tour〉を開催。日程は、11月14日(木)札幌cube garden、11月21日(木)名古屋BOTTOM LINE、11月22日(金)難波Yogibo META VALLEY、11月29日(金)DRUM Be-1、12月6日(金)Zepp Shinjuku。
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