ERIKA(Little Lilith)SPECIAL INTERVIEW(後編)
8月 28, 2025
Little LilithのギタリストERIKAは、たゆまぬ努力によって世界で活躍する技術を手に入れた。今年、Little Lilithは新EP『Retribution』をリリースし、年末には国内では過去最大規模となるワンマンライヴに臨む。バンドとして大きな局面を迎える彼女の胸の内に迫った。さらに、最後に初心者へのアドバイスを尋ねたところ、予想外の回答が…。
“ギターを弾きたい”という意志を貫いてきたからこそ今の強い自分がいる
― メタルの中でもLittle Lilithがやっているジェントは特殊なサブジャンルだと思うんですけど、演奏面ではかなりシビアですよね。
ERIKA めちゃめちゃ大変です。
― Little Lilithのようなバンドでギターを弾く上で意識していることは何ですか?
ERIKA 王道のメタルの音ではないので、専門学校に入学したての頃のことを思い出して、音作りや弾き方をイチから学んでいます。このバンドでチャグという奏法も初めて知りましたし、スポンジのように新しいことを吸収するつもりでやっています。私は失敗が苦じゃないタイプで、失敗からも得るものがあると思っているので、いろんなことにチャレンジすることに抵抗はないですし、それがたとえプライドが傷つくようなことであったとしても、自分の成長につながるなら全然苦じゃないです。そこは自分の強みだと思っています。
― それは元々の性格ですか?
ERIKA いや、ギターを始めてからです。
― ギターが性格を変えてくれたと。今年、Little LilithはEP『Retribution』をリリースして、12月28日には渋谷WWWにて、ワンマンライヴ〈Little Lilith 4th Anniversary ONEMAN LIVE「RUIN」〉を行いますが、自分たちの音楽が広まってきている実感はありますか?
ERIKA ジャンル的に珍しいので、日本よりも海外の方のほうが熱心に受け入れてくれています。ヨーロッパツアーに行った時なんて、ほとんどがワンマンライヴだったんですけど、日本よりもお客さんが来てくださって驚きました。自作したグッズを持ってきてくれる人もいたり、“こんなに遠く離れたところでも自分たちの音楽を聴いてくれてるんだ”という衝撃がありましたね。
― 今や世界を視野に入れた活動になっていると。ただ、海外ツアーもなかなか大変ですよね。
ERIKA はい、なかなか行けないので、今は自分たちの音楽をどうやったら日本で広められるか、みんなで考えています。それがすごく難しいですね。
― 年末のワンマンはどんな気持ちで臨みますか?
ERIKA 今までで一番大きな会場なので挑戦です。この日の結果次第では先があるかないかというくらい、崖っぷちな気持ちで臨みます。今も制作をめちゃくちゃやっていて、先につながるものになるように必死で作っています。もう、“生き様を見てください!”という感じですね。
― 個人としての展望は?
ERIKA ギタリストとして、一人でも生きていける人でありたいです。個人制作やYouTubeもやっていきたい気持ちはあるんですけど、なかなか時間がとれなくて。でも、いつかちゃんと自分の作品を形として残すことが一番の目標です。

― ERIKAさんはスランプになったことはありますか?
ERIKA 細かいのはいっぱいありますけど、大きな出来事でいうと、ジストニアになった時が一番しんどかったです。
― どうやってそこから抜け出したんですか?
ERIKA “私にはギターしかない”と思って手術を受けたんですけど、周りのみんなが待っていてくれたことが一番大きかったです。最初は、自分の仕事や居場所がなくなるんじゃないかと思って、休むことが怖かったんです。でも、“手術が終わってからでいいよ”とスケジュールを組んでくれる人や、“ERIKAちゃんのギターが必要だから”と言ってくれる人がいたので、安心して手術に臨んで乗り越えられました。
― ERIKAさんは専門学校に入ってから本格的にギターを弾き始めて、今はプロとして活躍しています。並の努力では実現できなかったことだと思いますが、ここまで何が自分を引っ張ってきたと思いますか?
ERIKA “意志が強い”とよく言われます。若い頃からギターを始めた人たちと比べてかなり差がある状態からスタートしたり、病気になったりもしましたけど、“ギターを弾きたい”という意志を貫いてきたからこそ、ツラい経験があったからこそ、今の強い自分がいる。人が経験していないことを乗り越えてきた強さが、今も活動できている理由だと思います。
― 学校にあまり通えていなかった時期があったERIKAさんとしては、その頃の自分とは違う自分になりたいという気持ちもあったのでは。
ERIKA それが最初にありました。でも、人生を変えたいという思いでギターを持って、コケてもまた立ち上がって、を繰り返したことでここまで来ることができたんだと思います。
― では最後に、初心者のギタリストにおすすめする練習法を教えてください。
ERIKA ここまで私が言ってきたことを覆すことになるんですけど、好きな曲を弾いてください。
― ええっ!?
ERIKA (笑)。好きなことをやるのが一番やる気も出るし、続きます。好きな気持ちが大事なので、まずは好きな曲を弾いてみてください。
― ここまでの話の流れがあるだけに、なんだかすごく説得力がありますね。
ERIKA 好きなものを弾いてもダメだったら、それはたぶん自分にギターが合っていないということだと思うので、スパッとやめちゃえ!って感じです。

ERIKA
専門学校からギターを始め、さまざまなバンドやアーティストのライブで活躍。自らが所属するガールズジェントバンド「Little Lilith」ではヨーロッパツアーを成功させる。文学的青春パンクバンド「太田家」のギタリストとしても活動中。ソロギタリストとして楽器フェアやホロライブのARライブにも出演。他アーティストサポート、レコーディング、専門学校講師やモーションアクターなど多岐に渡り活躍している。2025年12月28日2025年12月28日(日)渋谷WWWにてワンマンライヴ〈Little Lilith 4th Anniversary ONEMAN LIVE「RUIN」〉を開催。
https://youtube.com/@erikaofficial?si=noCbsekauiftnhP7
最新記事
-
Yas Nomura SPECIAL INTERVIEW(後編)
-
Yas Nomura SPECIAL INTERVIEW(前編)
-
ERIKA(Little Lilith)SPECIAL INTERVIEW(後編)
-
ERIKA(Little Lilith)SPECIAL INTERVIEW(前編)
-
HYDE [INSIDE] LIVE 2025 WORLD TOUR
-
山岸竜之介 SPECIAL INTERVEW(後編)
-
山岸竜之介 SPECIAL INTERVIEW(前編)
-
Misha Mansoor Special Interview(後編)
-
Misha Mansoor Special Interview(前編)
-
reiki(キズ)SPECIAL INTERVEW(後編)
-
reiki(キズ)SPECIAL INTERVEW(前編)
-
DEZERT SPECIAL ONEMAN LIVE at NIPPON BUDOKAN「君の心臓を触る」
-
CVLTE pre. "tYpe V tour"
-
Miyako(DEZERT) SPECIAL INTERVEW(後編)
-
Miyako(DEZERT) SPECIAL INTERVEW(前編)