Misha Mansoor Special Interview(後編)

3月 15, 2022

Photo by Ekaterina Gorbacheva, Text by Daishi Ato / Translation by Kyoko Maruyama

ミーシャ・マンソーのインタビュー後編となる今回は、Jacksonギターの魅力から彼とペリフェリーのバンド哲学まで話が広がっていく。数年前にYouTubeで公開された動画インタビューで「ペリフェリーだけでは儲からない」と語ったことが日本のファンにも衝撃を与えたが、後編ではそれが字面ほど後ろ向きな発言ではなかったことが伝わってくる。それよりも、自分がやりたいことを末永く続けるためには、現状を正しく認識し、チームとともにポジティブに突き進むことが大切だということを思い知らされた。ぜひ最後まで読み進めてほしい。

 

― Jacksonのギターの魅力はなんですか?

 

たとえば、ジョン・ぺトルーシは、Ernie Ballが揃えてるラインナップの中にユニークなものを見つけたからErnie Ballからシグネイチャーモデルを出した。でもJacksonでは僕が作りたいと思うギターは置いてなかった。それで自分のアイデアを話したら「それは理にかなっている」と言われて、僕専用の小さな場をブランド内に作ってくれたんだ。他のギタリストと競うことのない、独自の小さなスペースをね。今ではJacksonも僕らのジャンルをプッシュしてくれてて、それは同じジャンルのみんなにとってありがたいことなんだけど、当時は僕以外にはいなかったから他のラインナップの中に埋もれないようなものにしたかった。これが欲しければここでしか手に入らない、ということが魅力になると思ったんだ。

 

― 昨年6月に出た「Pro Series Signature Misha Mansoor Juggernaut ET6」と「Pro Series Signature Misha Mansoor Juggernaut ET7」はかなりこだわったものだそうですが、どんなギターになっているのでしょうか?

 

Pro Series全般はインドネシアで作られているんだけど、素晴らしい仕事をしてくれていると思う。定期的にスタッフを送って品質管理をチェックしていることも知ってるけど、そのクオリティには絶対的な信頼を置いているよ。レコーディングの最終テイクにも使用しているほど、本当に素晴らしいギターだ。ET6とET7モデルはEvertuneブリッジを搭載しているんだ。Evertuneブリッジはスタジオで昔から使用してて、ほかのギターにも付け替えて使ってる。とにかくスタジオには最高のギターだね。スタジオワークをしたことがあるミュージシャンならどれだけチューニングで時間が取られるか知っているよね。でもこれがあればその時間は冗談じゃなく半減する。チューニングを気にせず、その分、パフォーマンスや作曲、演奏に集中できるんだ。でも実際に使ってみたり、知り合いが使ってたりしないとなかなか頭では理解できないと思う。「チューニングが狂わないってどういうことだよ?」ってね。僕自身、自分で使ってみて初めて「そういうことか」と分かった。それくらい僕は多用してるから、そのモデルを作るべきだと提案したんだ。レギュラーのHT(Hardtail)6とHT7に置き換えるんじゃなく、追加でだ。僕の理想のラインナップは、Hardtail ブリッジとEvertuneブリッジのセットアップが1本ずつ。弾きやすさやサウンドはHTブリッジのほうが少しだけ上回っているけど、ETブリッジで得られるチューニングの安定性によって、求める結果がずっと簡単に手に入る。それだけの理由でも手にする価値はある。細かいプレイやリードには通常のギターを使えばいい。両方を持っていればうんと短い時間で効率的にやるべきことがやれるはずだよ。

 

Misha Mansoor Special Interview 6

 

― それでは、ミーシャさんにとってJacksonギターはどういう存在ですか?

 

そういう質問ってされたことがないけど…… 自分にとっての究極、最高のギターってとこかな。これまでもあらゆるギターを弾いたけど、今はストラト・スタイルのSoCalがあるおかげでHSSストラトを買うのを止めてしまったんだ。ダブルハムバッカーも買わなくなった。買う必要がないから。買うのは全く違うタイプの「それ以外ない」っていうギターだけ。そのときは「いいじゃないか」と思うけど、結局はJacksonに手が伸びてしまう。曲を書くとき、ジャムりたいとき、人間っていうのは直感的に無意識に好きなギターを手にしているものなんだ。すごく高い金を払ったギターがあったとしても、考えることなく手にするのが自分が一番好きなギターなんだよ。自分のシグネイチャーモデルはそんなギターであることが大切だとJacksonにも伝えてるよ。ほら、今もこうしてすぐ隣にあるのがJacksonなんだ。曲を書くときに必要なギターはすぐ近くに置いておきたい。床の上とかそこら中に置きっぱなしにしてあるのはすぐ手にできるからなんだよ。クリエイティヴな作業中は他のことは何も考えず、そのことだけに集中したい。そんな究極なギターだってことが僕には重要だったんだよ。だから、Jacksonは僕にとって完璧なギターということかな。

 

― Jacksonのギターをどんなプレイヤーにオススメしますか?

 

誰にでも勧められるよ。というのも、ペリフェリーには汎用性の高いギターが必要で、僕らはすごくヘヴィなサウンドの曲が多いけど、クリーンなサウンド、ミッドゲインのサウンド、フュージョン風のサウンド、アンビエント、そういったあらゆるサウンドが必要で、そのどれもがいいものじゃなきゃならない。だからヘヴィな曲に向いてるだけじゃなくて、スプリット・サウンドやシングル・コイル・サウンドなどあらゆるサウンドに対応しなきゃだめなんだ。今手にしているのはカスタムショップのプロトタイプなんだけど、これのSoCalヴァージョンを日本で出すんだ。このタイプにはハムバッカー……ベアナックル・シングル・ピックアップを搭載してて、混じり気のないストラトのサウンドが出せるんだ。クリーンなトーン、ミッドゲインのトーンで弾いてもストラト・サウンドになる。でも、半径20インチのステンレス・フレットだから“シュレッダーにかけたみたいな刻んだサウンド”になる。見た目は“おやじロッカー風”ギターなのにね(笑)。ブルース、ジャズ、何を弾いても満足いくはずだよ。実際、ブルースを弾く知り合いからはとても気に入ってもらえてるしね。真にいい楽器はどんなタイプの音楽でも弾けるものだよ。それが僕のギター作りのゴールなんだ。

 

― では、これから楽器を始めるビギナーのみなさんへアドバイスをお願いします。

 

楽しむことを忘れないでくれ。楽器は仕事じゃなく、楽しむためにやるものだ。「練習が大事だ!」という人もいるだろうけど、確かに練習は大事だよ? でも、ギターは世の中のことから一瞬でも逃れるためのものだったはず。ギターを弾くことが逆にストレスになったら本末転倒だよ。練習がストレスになるなら、曲を書いたり、誰かとジャムったりして楽しむといい。テクニックがなかなか習得できなくて行き詰まったなら、少しテクニックから離れて、リフを書いたりしてみるといい。タイトな演奏をするためには練習でメトロノームを使うといいって言われてるけど、僕の練習法は実際にレコーディングすることだね。理由はふたつあって、たとえば2本のギターを重ねてダブル・トラッキングするとなるとタイトに演奏しなきゃならないからクリックに合わせて弾くよね? メトロノームに合わせて「うまくできた!」と思うのと違って、レコーディングではすぐにプレイバックが聴けて「ここがちょっとマズかった」「ここが遅れてた」みたいにミスった箇所がすぐにわかる。あともうひとつの理由は、正しくダブル・トラッキングできないと聴いてて気持ち悪くなるから、嫌でもタイトにクリックに合わせて演奏しなきゃならなくなる。そうやってある種の錯覚を利用するんだよ。それがゴールではないけれど、結果的にクリックに合わせてうまく弾けるようになる。だから僕はメトロノームのクリックに合わせて弾くのはすごく楽なんだ。いつもやっていることだからね。普段からやっていないと、いざスタジオに入ってレコーディングする段階になって初めてクリックに合わせる難しさを知ることになる。実際にレコーディングするのはメトロノームで練習するよりも退屈じゃないし即座に結果がわかるから、タイミングを養うのにすごく有効だと思うよ。

 

Misha Mansoor Special Interview 7

 

― ミーシャさんのこれまでのキャリアで最も誇らしかった出来事はなんですか?

 

いくつもあるけれど、絶対忘れられないのは初めて日本でプレイしたときだね。200〜300人の小さなクラブだったんだけど、半端ないエネルギーで身内のパーティみたいだった。客が次々にステージダイヴしてくるから避けながら演奏してたよ。みんな最初から最後までモッシュしてて汗だくで、俺も汗まみれだった。あそこまでピュアなエネルギーは滅多にないね。ライヴやりながら「これは現実か?」って思うぐらいだったよ。〈LOUD PARK〉に出たときの盛り上がりもものすごくて、ビッグになった気分だった。「俺たち、結構いい線いってんじゃね?」ってね。いわゆる「ほっぺたをつねってくれ」っていうやつだよ。どちらもとても誇らしい出来事だったな。今はわざわざその国まで行かなくてもインターネットのおかげでみんな自分たちの音楽を知っていてくれる。でも、初めて行く国ではファンの心を掴むために俺たちが必死で頑張らなきゃならない。ところが、日本ではすっかり甘やかされてしまったよ。すぐにお気に入りの国になった。こちらが必死に頑張らなくても、みんなバンドを好きでいてくれるってことがすぐにわかったからね。僕らも日本のファンが大好きだよ。

 

― それはうれしいです!

 

あと、リリースされてからもう数年経っているけど、前作『Periphery IV:Hailstan』もとても誇らしいよ。ソングライティングという意味で全てがうまくいったという実感がある。途切れなく、楽に、楽しみながら作れた。パズルのピースが簡単にピッタリ合う感じ。バンドというのは自分の他にもメンバーがいるから、すべてが100%思うようには絶対いかないものだし、妥協は必ずある。でもこのアルバムには妥協が一切なくて、自分が願った通りのものになったと思えた。あのアルバムは今後も特別なアルバムであり続けるし、誇りに感じられる1枚だね。感謝してるよ。

 

― その『Periphery IV』はご自身のレーベルから出ていますよね。周りの誰からも押し付けられることなくやりたいことを貫くために自分たちのレーベルを作るのは必要なことだとは思うのですが、プレイヤーであり、レーベルオーナーでもあるというのは大変ではないですか? 

 

もちろん。当然、仕事量は増えるね。僕らの場合は、マネージャーのウェイン・ペギーニのおかげだと言っておくよ。彼は表に出るのが嫌いだからほとんど知られていないんだけど、ウェインはレーベルの中心的人物で、彼なしではレーベルの運営はできない。レーベル運営は誰にでもできることだとは思わないけど、僕らは昔から自分たちがどういうバンドでありたいかはっきりとしたヴィジョンがあって、それを実現させるために必要なピースをみつけたいという思いがあったんだ。僕らみたいに自分たちのやりたいことが100%わかっててその道筋も立てられるのなら、どことも契約しないか、自分たちでレーベルを立ち上げることは意味がある。

 

― そうですね。

 

でも、そうでないならレーベルに任せ、自分たちは音楽に専念するほうがいい。状況によって違ってくるよ。僕らの場合は絶対それが必要だったし、これまで自分たちが下した中で最も正しい決断だったと言える。『Periphery IV』が自信作だと話したけど、あのアルバムのリラックスしたストレスフリーな状況は自分たちで全てをコントロールできたからこそ可能だった。それ以前、スメリアン・レコードに所属していたときもレーベルの言いなりじゃなく、僕らはやりたいことはなんでもできた。でも、たとえレーベルからのプレッシャーにノーと言えたとしても、最初からそういうものがないほうがやっぱりストレスは少ない。だから自分たちでレーベルを立ち上げて実行したことは心からよかったと思ってるよ。

 

― 芸術脳とビジネス脳は全く別なので、そういう面で大変なことはないですか?

 

その一線がどこに引かれているか、それを知ることが大事だと思う。たとえば、僕は自分のバンドはビジネスとして扱ってほしいと思ってる。実際、バンドもビジネスだからね。これはメンバー全員の意見であり、バンド内でのシェアもみんな同じ。自分だけが特別扱いされるわけではないし、明日にでも追い出されるかもしれない。

 

― なるほど。

 

会社としてみると全員が対等で、どこまでビジネスとして見て、どこからアーティストとして見るか、そこに関しても全員の意見が一致しないといけない。その一方で、音楽、作曲、クリエイティブといった音楽に関する部分は神聖な領域で、そこには決してビジネスは介入させない。作るのはあくまでも自分たちが作りたいアルバムであって「ラジオ向けの曲があるか」「フェスに出られるか」じゃない。ただ誇りに感じられる音楽を作る。そしてそれ以外の全てはビジネス。Tシャツのデザイン? 売れればなんでもいい。僕は気にしない。ツアー? 何かチャンスが回ってきたときはビジネスの観点から対処する。ツアーは予算、利益、グッズの売り上げ……と純然たるビジネスだからね。

 

― しっかりとしたラインが引かれているんですね。

 

あと、レーベルの人間も入れて週1回のビジネス・ミーティングは欠かさないし、小さなビジネスとして真剣に取り組む。同時に聖域である音楽に関しては、ミーティングでビジネスと一緒に話されることはないと全員がわかっている。でも、どのバンドにもこういうやり方が合うと言ってるんじゃなく、僕らには合っているというだけなんだよ。君が言うように脳の異なる部分を使うわけだから早い時点でその境界線を設けて、全員の意見が一致しないと言い争いになったり、なし崩し的に妥協してしまうだろう? でも僕らは音楽をはじめ、大事なことは絶対に妥協しないし、それ以外のことではビジネスとして成り立つかだけを考える。それが僕らのやり方だ。

 

― バンドだけでなく、ほかにも様々なビジネスに取り組んでいますよね? あなたをそこまで駆り立てるものはなんですか?

 

バンド以外のビジネスはあくまでもパッション、好きなことなんだよ。ペリフェリーも偶然起こったパッションだった。仕事のあとに自分の部屋で音楽を作ってたらそれ以上のものになっただけ。ドラムのソフトウェア会社のGet Good Drumsは、バンドの連中や友人なんかと一緒に「俺たちならもっといいものが作れる」と話したことがきっかけだった。それまで使ってたTune Trackもすごくよかったし、10年くらい使ってた。でももっといいものが作れるんじゃないかと思ってやってみたんだよ。それで、投資した分の元が取れるくらいの儲けがあればいいと思ってたら、多くの人に僕らの商品を気に入ってもらえた。だから、別に壮大な計画を立てたわけでもなく、自分たちにとって面白いと思えることをやっただけだね。

 

― なるほど。

 

Horizon Devicesというペダルの会社にしたって、誰も自分の欲しいペダルを作ってなかったから自分で作ろうと思って、ビジネスやマーケティングに詳しい友人と「500個売ってみよう」とゴールを設定したんだよ。で、蓋を開けたらもっと多くの人が欲しいと言ってくれて今に至ってる。他にもたくさんのビジネス・アイデアやパッションがあったけど、失敗したものもたくさんあるよ。それでも夢やパッションを追うのはとても楽しい。たとえ失敗しても先に進めばいい。失敗することを僕は恐れたりせずに「次は何をしよう?」って楽しんでいる。去年、Golden Lantern Coffee Roastersというコーヒーの会社を友達と始めたのも、僕が大のコーヒー好きだから。マニアと言えるくらいこだわりがある。儲けはあまりないけれど、タダでコーヒーが飲めるからそれでいい(笑)。すごく旨いよ! 

 

Misha Mansoor Special Interview 8

 

― 今後、ミーシャさんが理想とするミュージシャン人生はどういうものですか?

 

今、正にそんな人生を送っていると言ったらマズいかな?(笑)。実際、今のバンドの立ち位置にはすごく満足してるんだよ。そもそもすごくビッグなバンドになりたいわけではなかったんだけど、それでも想像以上にビッグになった。世界中をツアーして、大小様々なクラブにも出られている。でも個人的には、デカすぎる会場よりもみんなの顔が見られてステージに突進してくるファンを避けながら演奏するくらい小さい会場のエネルギーが好きだな。つまり、今のツアーの規模は理想的なんだよ。ビジネスのほうもうまくいってて、ペリフェリーで生計を立てずともやっていけている。ペリフェリーはホビーとして、純粋に音楽やツアーのことだけ考えて楽しめてる。長い間、売り上げの数字を気にしてやってきた。それで生活してきたわけだからね。でも今、ペリフェリーはただの楽しみで、ビジネスのことは気にしなくても済んでいるのがとてもいいよ。これを続けられれば僕は満足。曲を書くことが好きな唯一の理由は楽しいからであって、誰かに何かを証明しようとか、「この日までアルバムを出さなきゃならない」「レーベルはハッピーだろうか?」と人の顔色をうかがうことでもない。全て自分たちで持って、僕らを支えてくれるマネージャーもいる。このまま続いてくれることが僕の理想だね。

 

― (ここでいったんインタビューは終わったのだが、自分の腕に巻いていたグランドセイコーの腕時計を筆者に見せながら、これまでスイスとドイツの独壇場だった腕時計の世界で今、日本製が注目されているという話をしてくれた。ミーシャは腕時計オタクでもあるのだ)そんなオタクなミーシャさんにとって日本ってどんな国ですか?

 

天国だね(笑)。秋葉原は大好きだよ。当然ながら、マンガやアニメにハマった時期もあった。日本のカルチャーは大好きだし、日本人の何が素晴らしいかって、仕事に関してプライドが感じられるところなんだ。自分もそういうタイプの人間なんでね。でもアメリカは必ずしもそうではなくて、だらしない人間が多くいる。だから日本に行ったときは感動したね。日本の大ファンだからまた近いうちに訪れたいよ。

 

前編はこちら

 


ミーシャ・マンソー

米メリーランド州生まれ。ギタリスト、ビジネスマン、起業家、作曲家、作詞家、音楽プロデューサー。ジェント(Djent)ムーブメントの創始者であり、プログレッシブ・メタル・バンド、ペリフェリーの中心人物として広く知られている。2005年にワシントンD.C.で結成され、グラミー賞にもノミネートされたことがあるペリフェリーは、挑戦的で、中毒性があり、カタルシスを誘う現代のヘヴィミュージックの先駆者的存在。2013年にはMetal Hammer誌のGolden Gods Awardで「Breakthrough Band」に選出。メシュガー、ドリーム・シアター、ザ・デリンジャー・エスケイプ・プラン、アニマルズ・アズ・リーダーズなど、ラウドロック界の様々な分野で活躍するバンドと頻繁にツアーを行い、ステージ上でもステージ以外でも、紛れもないその実力とカリスマ性で高い評価を得ている。

Misha Mansoor Official Instagram
https://www.instagram.com/mishaperiphery/

Periphery Official Web
http://www.periphery.net/