MARTY FRIEDMAN × ROLLY SPECIAL INTERVIEW(前編)

5月 27, 2022

Photo by Shuya Nakano / Text by Daishi Ato

マーティ・フリードマンが様々なギタリストを迎える対談シリーズ、今回は現在、YouTubeチャンネル『ROCK FUJIYAMA』で彼が共演しているROLLYを招いた。『ROCK FUJIYAMA』の前身番組『ヘビメタさん』で出会ったふたりはどのようにして意気投合したのかという話から、筆者が着ていたTシャツをきっかけにクイーン談義へ移り、「そこにないものをやる」というROLLYの音楽哲学に触れる、というのが今回お届けする前編。とある家電を使ったセッションへと突入する予想外の展開にも注目。

 

― まずは、おふたりの出会いから聞かせてください。

 

ROLLY 克明に覚えてますよ。『ROCK FUJIYAMA』の前に『ヘビメタさん』というTV番組(2005年4月から同年9月までオンエア)があって、毎回ギタリストが登場して<リフ番長決定戦>みたいなことをやるんですけど、そこで初めてお会いしました。僕はそこでテッド・ニュージェント「キャット・スクラッチ・フィーヴァー」とか、エンジェル「ロックン・ローラーズ」とかを弾いたんですけど、マーティさんはそこで同世代の匂いを感じてくれたようで、そこから仲良くしてもらってる気がします。

 

― マーティさんは覚えてますか?

 

マーティ・フリードマン(以下:マーティ) もちろん、覚えてます。『ヘビメタさん』はけっこうふざけたネタが多くて、僕はそこで初めてギターをコメディ的に見せるという体験をしました。それまではずっと真面目に音楽をやってたんですけど、この番組では過去にやったことのないチャレンジが多くて、新しい角度から音楽をやるのが非常に新鮮でした。ROLLYさんはただのギタリストじゃなくエンターテイナーで、彼がいることで何でもエンターテイメントになるのですごく安心感がありましたね。ROLLYさんが言ったように、ふたりともテッド・ニュージェント、エンジェル、あとはバブルガム(※1970年前後に流行したポップ・ミュージック)が大好きなのと同時に、ウリ・ジョン・ロートみたいな素晴らしいギタリストも大好きで、そういうミクスチャーは非常に珍しかったですね。

 

ROLLY ウリ・ジョン・ロートのファンはバブルガムは聴かないですから、そこは不思議なところですよね。僕、音楽は何でも好きなんで、どんな音楽でもその中に「こういうところがいいな、ああいうところがいいな」って見つけるタイプなんですよ。マーティさんもすごく貪欲で、今日もさっき僕がウクレレでマイナーな曲を弾いてたら、すぐに僕の70倍ぐらい上手に弾いてきて(笑)。

 

マーティ いやいやいや、そんなことない(笑)。

 

ROLLY そうやって何もしゃべらなくても僕が弾いてるのを聴いて、感化されて、自然と入ってくるんですよね。

 

― まさにギターで会話するってヤツですね。ところで、アメリカにはロックなコメディ番組はなかったんですか?

 

マーティ まったくない。今でこそYouTubeでいろんなネタがありますけど、『ヘビメタさん』とか『ROCK FUJIYAMA』の頃にはまったくなかった。僕らしかこんなふざけたことはやってなかった、ピック投げ大会とか、弦張り替え大会とか……。僕も最初は台本を読んで、「これは恥ずかしすぎて絶対にできない……!」と思ってたけど、みんなが「やってやって! 絶対楽しいから!」って言うわけ。で、実際にやってみたら「これ、天才じゃん!」って。でも、次の回にまた「これは絶対に無理……!」ってなる。で、やってみたら「やっぱり、楽しい!」っていうパターンが何回も続いて、そうしていくうちにいろんな技を……必要ない技ですけど、身につけましたね。

 

ROLLY 僕が生まれたジャズの時代にはクレイジーキャッツみたいなビッグバンドでのコントはあったけど、そのカウンターカルチャーであるロックはもっとスカしてたからね。だから、歴史でいうと<『ヘビメタさん』前><『ヘビメタさん』後>っていうぐらい大きく変わったかもしれない。僕はゲストで一度出て、そのあともう一度出させてもらって、その後『ROCK FUJIYAMA』になってからはレギュラーで出してもらうようになりました。で、友達のギタリストに「この番組、面白いからゲストで来ないか」って誘ったんだけど、面白がる人は10人に1人いたかな? 大体の人は、「あんなのとんでもない!」って断られたね(笑)。

 

― そうだったんですね。YouTubeに過去の公式動画がいくつか上がってますけど、今も新鮮な気持ちで楽しめます。

 

マーティ それは意識してます。僕はギターをタイムレスな存在にしたいんですよ。音楽の流行りを振り返ると、ギターは何度も消滅しているでしょう、特に海外では。だから、そうならないように、曲ではなくて、ギターそのものの楽しさ、ギターで音楽をつくる楽しさ、演奏する楽しさを伝えられたら一番うれしいですね。日本のヒットチャートにはまだギターの存在感がありますけど、海外だとトップ10には絶対入らないじゃん。トップ30でようやく入ってくるかも、ぐらい。あとは、AC/DCとかメタリカがアルバムを出したときとか。それ以外はギターはアングラな存在になっちゃったので、『ROCK FUJIYAMA』ではスタッフも含めてギターは昔の楽器じゃなくて、永遠の楽器という意識を持って取り組んでると思います。ギターの未来を考えながらネタを考えてるので、ノスタルジックなものばかりになるのは嫌なんですよ。

 

― ただ面白いかどうかだけではないんですね。

 

マーティ まあ、スタッフにとっては面白いということが一番だけど、やってる僕らはギターの見せ方とか聴かせ方とかも考えてますね。それが相乗効果になってると思います。

 

― ROLLYさんはどんなことを意識されてますか?

 

ROLLY 僕にはマーティさんが今おっしゃったような大きな野望はなくて、面白がって弾いてるだけ。あっはっはっ!

 

マーティ さすがエンターテイナー!

 

ROLLY あと、今、すごく興味があるのは……(筆者が着ていたTシャツを指差しながら)そのクイーンのロゴは何?

 

― あ、これはクイーンとChampionのコラボTシャツです。

 

ROLLY Championって?

 

― スポーツブランドですね。

 

ROLLY はー! 少年チャンピオンかと思った(笑)。でもね、僕はそういうことが大事だと思っていて。「メタルはこうじゃないとダメですよ!」っていうんじゃなくて、ちょっと間違った要素が入ることで個性になるし、そういうところに「おっ!」と思わされるし、そのままの音だと「聴かなくてもいいか」って思うよね。そのTシャツもね、クイーンのロゴの下にフレディ・マーキュリーが腕を掲げてるだけのマークなら何も言わへんかったけど、あなたが着ているのは「何だろうなあ?」と思った。そういうフックが大事ですよね。

 

― 僕もクイーンとChampionのコラボというのが面白いなと思って買いました。元々、クイーンも大好きなんですけど。

 

ROLLY クイーンを悪く言う人は……

 

マーティ いないよね。

 

ROLLY いるかもしれないけど、あれこそロックやね。

 

― そういえば、マーティさんからクイーンの話って聞いたことがないような気がします。

 

マーティ クイーンのギターは理想ですよね。だって、ボーカルはフレディーだからそれでもう十分じゃん。ギターはまったくいらないじゃん。むしろ、中途半端なギターソロがあったら全体的にイメージダウン。でも、ブライアン・メイが弾くと曲を別の世界へ連れて行ってくれるからフレディと同じぐらい存在感がある。でも、いくら上手くてもほかのギタリストはクイーンには入れないと思う。

 

ROLLY クイーンの素晴らしいところは、ほかのロックバンドが「こんなのやらんだろう」っていうのを平気でやっちゃうところ。これは人づての話なんですけど、マイルス・デイヴィスのグループに新しいギタリストが入って、「マイルスさん、僕はどういうギターを弾いたらいいですか?」と聞いたら、「そこにないことをやれ」って言ったらしいんですよ。それが真髄だなと。

 

― ROLLYさんはクイーンから大きな影響を受けてらっしゃいますけど、「そこにないものをやる」という点でも同じですよね。

 

ROLLY そこにないものをやるっていう考え方は、どんなものにでも応用できるのでね。例えば、さっきマーティさんが髭を剃っていました。「マーティさんの電動髭剃りのモーターはこの音か。じゃあ、ここに自分の髭剃りの音を合わせたらどんな音階で鳴るんだろう……」って。

 

― あはは!

 

ROLLY 恐らくマーティさんの髭剃りはBRAUNだと思うんだけど、僕のはPanasonic。もし僕のもBRAUNだとしたら同じモーター音になるから、それはそれで美しく調和するんだけど、BRAUNとPanasonicだとフラット5っぽい。じゃあ、これで(Rushの)「YYZ」でも弾けないかなって。

 

マーティ これは『ROCK FUJIYAMA』のネタになりそう!

 

ROLLY マーティさん、今、髭剃り出せますか?

 

マーティ 出せるよ~(とふたりとも髭剃りを用意し、同時にブイーンと鳴らす)。 超フラット5じゃん!

 

ROLLY これでもう音楽ですよ!

 

マーティ 新曲です!

 

― 素晴らしいギタリストがふたり揃って髭剃りを奏でるという(笑)。

 

ROLLY つまりね、音楽に対してフレッシュな感覚をもってギターを弾くと面白いソロになるけど、「メタルのギターってこういうことだよね」って練習することでその曲は弾けるようになるんだけど、「じゃあ、ブルースをやってみよう」ってときに弾けない。そういう人がけっこう多いんですよ。教科書どおりではない、その人なりの感性が入ってるときっと耳もよくなると思うんですけどね。

 

― なるほど。

 

ROLLY マーティさんのギターのメロディには他の人にはないものがあって、ピッキングのタッチ、スラー、ビブラート、すべてが他の人とは違う。そうであるべきなんですよね。そのためにはフレッシュな感覚が必要。

 

マーティ ギターの演奏では、いろんなアプローチをしないといけないと思います。ほとんどのミュージシャンやギタリストは、インプロヴィゼーションをするときはこのやり方、ギターソロはこのやり方って意外と決めてる。でも、いろんなアプローチがあるともっと面白くなるんですよ。たとえば、まず何も考えないでオケの上でギターを弾いて、次に同じオケを聴きながらギターを弾かずに好きに歌ってみる。その次にさっき歌ったフレーズをギターで弾いてみる。演奏しながら考えるメロディと歌で考えるメロディは違うじゃん。だから、両方の武器を使えばいいんですよ。あと、人が歌ってくれるメロディも参考になりますね。電車のガタンゴトンのリズムもネタになるし、どこからでも違うアプローチは考えられるんですよ。そうすることで他の人とは違う味がきっと出るんじゃないですか。

 

― 今の髭剃りなんてまさにそうですよね。

 

マーティ そうそうそう。

 

ROLLY ポール・ギルバートとかみたいにピックアップに髭剃りをつけて、メーカーによる音の違いを試してみたいよね。今度やってみよう。

 

Marty Friedman X Rolly 2

 

― 『ROCK FUJIYAMA』のネタのひとつとして成立しますね。ところで、ROLLYさんは小さい頃、どうやってギターを楽しんでいたんですか?

 

ROLLY 中学生の頃、友達のニシナマコトくんってヤツとふたりでブルースのバッキングを交互に弾いたり、ジョニー・ウィンターのレコードをかけながらそこに3人目のギタリストとして参加して、コードに合わせて弾いてました。

 

― 最初からそんなすごいことをやってたんですか?

 

ROLLY 最初はウクレレです。家に元々あったので、リサイクルショップで教則本を40円で買ってきて、昭和30年に出版されたヤツだから載ってる曲はものすごく古かったんだけど、それでコードを3つぐらい覚えましたね。そのすぐあとにギターに移行しちゃったんですけど、ここ3日ぐらいでまたウクレレが楽しくなってます。思いもよらない響きになったりするのが新鮮なんですよ。そういう意味では、チューニングが狂ったギターを弾くのも面白い。あるとき、友達の家にあったギターのチューニングの狂い方がすっごいカッコよくて、「自分、天才!」って歴史上の人物かと思うぐらい上手く弾けて、「これはすごいチューニングだ!」と思ったんだけど、それを書き留めておかなかったから二度と同じことができない。今でもすごく悔やまれますね。

 

― ギターを弾き始めた頃から、感覚はすでにROLLYさんだったんですね。

 

ROLLY 感覚的にはそうですね。

 

マーティ 僕は最初の頃、ある程度は完コピしようとしてました。キッスの完コピ、ラモーンズの完コピ、ちょっとうまくなったらウリ・ジョン・ロートの完コピ。でも、それができたら他の人の完コピしなくてもいいと思ってた。でも、今でもそうなんですけど、どんな曲でも好きなフレーズがあったらたとえ1フレーズでも必ず自分のものにします。

 

― マーティさんは世界中をツアーするなかで気に入った現地の音楽があったら自分のプレイに取り入れるという話をしていましたけど、最初からそうだったんですね。

 

マーティ そうですよ。中東に行ったときにタクシーの中で流れてた曲がエキゾチックですごくよくて、運ちゃんに「この曲、なんですか?」って聞いたけど、もちろん英語は通じない。でも、僕がその音楽を気に入ったことがわかったのか、そのカセットを取り出して僕にくれたんですよ。すごくうれしかった。で、そのカセットからいろんなフレーズを習って自分のものにしました。僕は何か面白いと感じたらすぐに耳が反応するんですよ。それはテクともまた違う、耳のセンスを広げるためのものですね。

 

ROLLY 恐らく、普通の人はタクシーでかかってる音楽はただのBGMとして聞き流すし、喫茶店でかかってる音楽もシューっと流れていくんだけど、我々は聴いてるからね。しかも、ばっちり聴いてるんじゃなくて、磨りガラスごしに聴いてる感覚というかね。

 

マーティ そうだね。

 

ROLLY 僕にも同じような思い出があってね。タクシーに乗ったら、アフリカみたいな音楽が鳴ってて、「これ、すごくカッコいいですね。なんていうものですか?」って聞いたら、「これはオシビサだよ」「オシビサ……?」それで「うーん」って古の記憶を辿ったら、ユーライア・ヒープ「Look at Yourself」のエンディングあたりでアフリカのパーカッションが入ってて、それをオシビサっていうグループが叩いてたっていうのを思い出して、「オシビサっていうのはユーライア・ヒープと一緒にやったことがある人たちですか?」って聞いたら、「そうだ!」ってそのままタクシーの運転手さんと仲良くなっちゃった(笑)。

 

― あはは!

 

ROLLY で、それをくれた(笑)。

 

― やっぱりくれたんですね(笑)。

 

マーティ 運ちゃんはいい人が多いですよ。

 

ROLLY 僕がすかんちとしてデビューした1990年頃、大阪でラジオをやってたので大阪に帰るたびにワルツ堂っていうレコード店に行ってたんですよ。そこではいつも音楽が流れていたんですけど、ある日、都はるみとソーラン節と安来節とウリ・ジョン・ロートが混じったような音楽が流れてきて、「これ、なんていうもんですか?」って店員さんに聞いたら、「マーティ・フリードマンっていうギタリストですよ」って言われて、「これ、買います」って。それが初めて買ったマーティのレコード『ドラゴンズ・キス』です。

 

― へぇ~!

 

マーティ うれしいなあ。ROLLYさんが聴けばどこから影響を受けているかわかりますけど、海外の人が聴くと僕のことをただの天才だと勘違いしてくれるんですよ。みんな日本のメロディとかわからないから。ギタリストにはいろんな時期があって、僕はその頃、日本の音楽の新鮮さを発見したばかりだったので、遠慮なく取り入れまくってたんですね。そのあとはほどほどにするんですけど、このアルバムの頃は恥知らず。たとえば、都はるみさんの曲の歌メロをそのまま自分の曲に乗せたり。僕の耳にはすごく新鮮だったけど、鋭い日本人が聴いたらどこから盗んでるかわかったと思う。

 

ROLLY それはそれは衝撃的でしたよ。ヴァン・ヘイレンの1stアルバムと同じような感じだったかな。1stアルバムにはそのアーティストの真髄が遠慮なくぶち込まれてるからものすごく衝撃的だった。

 

― 話は変わりますが、ROLLYさんはJacksonのギターに対してどんなイメージがありますか?

 

ROLLY Jacksonのギターを初めて知ったのはランディVやね。80年代以降のメタルの人が使ってるイメージが強いけど、このギターを使って全然メタルじゃないことをやったら新鮮なんではないかと思います。作りがしっかりしてて、ネックはとても太くて丁寧に作られていて、見た目は派手だけど、基本的な性能はしっかりしてると思います。

 

― これまでJacksonのギターは一度も弾いたことはないんですか?

 

ROLLY 実は一度も持ったことはありませんでした。

 

マーティ そうなんだ! へぇ~。

 

ROLLY 実は、ギターの試し弾きをして「どうですか?」って聞かれたときは「うん、ギターの音ですね」って言うことにしてて。まあ、できればチューニングがちゃんと合ってて、ピッチがいいギターがいいけど、一番大切なのは誰がどんな曲を弾くかということでね。

 

マーティ ギターは道具っていうことですね。

 

ROLLY でも、なんでもいいかというとそうではなく、気分が乗ってこないギターは嫌ですよね。僕、「これこそが人生最後の一本だ!」って思っても、次にまた違うギターが現れると、「お、これはこれでいいわ!」ってなって、そうやって出会いを繰り返してギターを手放さないんですよ。結局、100本ぐらい所有してしまって、すべてに思い入れがあって、それぞれのギターについて1時間ぐらいしゃべれるんですよ。

 

― そうやってROLLYさんはギターとの出会いを繰り返してるんですね。

 

ROLLY 生まれて初めて手に入れたギターはグレコのSE450っていうやつで、オリンピックホワイトのローズネックの、当時ジェフ・ベックが使ってたモデルっぽいヤツだったんです。でも、本当はテレビでエース・フレーリーを見てカッコいいと思ったクセに、彼が弾いてたギターがなんなのかもわかってなくて、「こっちのほうがピックアップが3つついてるからいいかな」と思って買ったんですよね。で、ギターのおまけに付いてたシールドをステレオに突っ込んで弾いてみたら、全然想像してたような音じゃなかった。それで自分が上手く弾けてないせいなのに「失敗した!」って。で、結局そのギターはのちにパフォーマンスで油をかけて燃やしたり、ドリルで穴を開けたり、火薬を仕込んで爆発させたりしているうちにバラバラになってね。

 

― ああ~。

 

ROLLY それから30年後ぐらいにとあるギターショップに行ったら、同じモデルを見つけたんです。「SE450、まったく同じだ!」って。それで弾いてみたら得も言われぬいい音がして、その瞬間、「ああ、なんて自分はアホだったんだろうか!」と。自分の技術がないことを言い訳にして、このギターを何か劣ったもののように思っていたんですよね。それで申し訳なくなってそれを買いました。

 

マーティ お詫びに。

 

ROLLY お詫びに。そういうこともあって、なかなか手放せないんですよね。

 

― 今日、Jackson(PRO SERIES RHOADS RR24)を初めてちゃんと弾いてみてどうですか?

 

ROLLY 座って弾くのにすごく適しているのとピッチがとてもよろしいですね。このフロイドローズも、普通の人とは違う使い方をしたらよさそうだと思うなあ。

 

後編に続く

 


マーティ・フリードマン

アメリカでの音楽活動を経て、2004年に活動の拠点を日本・東京へと移す。 2005年からテレビ東京で放送された伝説のロックバラエティ番組『ヘビメタさん』にレギュラー出演し、日本国内のヘヴィメタルファンだけではなくYouTubeを通じて世界のヘヴィメタルファンを驚かせた。続編レギュラー番組『ROCK FUJIYAMA』は世界各国で話題の番組となる。 その後、テレビ番組に多数出演。雑誌や新聞でも連載を持ち、初の執筆書籍『い~じゃん! J-POP だから僕は日本にやって来た』はベストセラーに。2008年には映画『グーグーだって猫である』『デトロイト・メタル・シティ』にも出演。ギタリスト、作曲家、プロデューサーだけにとどまらず、テレビ、ラジオ、CM、映画などさまざまな分野で活躍している。

ROCK FUJIYAMAチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCLmF8nkHDUap8ztsGnROWqg

Marty Friedman Official YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC8p0ZqjT7f_zZiS-py5w-WQ

Marty Friedman Official Web
http://martyfan.com/

 

ROLLY 

9月6日生まれ(1963年生まれ)大阪府高槻市出身。
90年「すかんち」のヴォーカル&ギターとしてデビュー。96年バンド解散後ソロ活動を開始。近年はキングレコードより日本のロックカバー集『ROLLY'S ROCKCIRCUS』『ROLLY'S ROCK THEATER』を発売。ディズニー映画『モアナと伝説の海』にてタマトア役の声優として出演。ミュージカル『ロッキーホラーショー』(演出:河原雅彦、出演:古田新太他)では音楽監督、訳詞、出演を担い、舞台でも活躍中の今年59歳。
ロック、シャンソン、ジャズ、クラシック、演劇、読み聞かせ、作詞、作曲等、何にでも手を出す粘着質で小心者の永遠の小学5年生を自称している。天性のキャラと、独特のサービス精神で観る人に違和感と恍惚感を与える日本代表であり、より一層“地に足の着いた変態”に磨きをかけるお茶の間のロックスター。

ROLLY Official Web
http://www.ROLLYnet.com  

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